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    「元気な鶏から最高のたまごが生まれる」をモットーに直販の実践

    http://group.lin.gr.jp/grand_prix/con/ehime/

    愛媛県

    1 地域の概況

     熊野養鶏の所在する四国中央市は愛媛県の東端部に位置し、東は香川県に面し、南東は徳島県、更に南は高知県と4県が接する地域となります。県都松山市と高松市へは約80km、高知市までは約60km、徳島市までは100km、大阪市へ300km、東京都まで800kmの距離にあります。  地形は、東西に約25kmの海岸線が広がり、その海岸線に沿って東部には全国屈指の「製紙・紙加工業」の工業地帯を擁し、その南には広大な農地が広がっています。  また、当市は高速道路網の整備により、三島川之江・土居・新宮の3つのインターチェンジと川之江ジャンクションを持ち、四国の「エックスハイウエイ」の中心地となっており、各県の県庁所在地のいづれにも、ほぼ1時間で結ばれるという好条件にあります。    当市の耕地面積は水田1650ha、畑198ha、樹園地462haの合計2,310haとなっています。なお、総農家戸数は3,271戸で、販売農家戸数1,786戸、専業農家戸数471戸となっており、農業就業人口は2,989人となっています。(愛媛農林水産統計年報18〜19年による)    平成19年度の農業産出額は695千万円で米77千万円、野菜164千万円の耕種合計が332千万円、畜産が362千万円(52%)を占めています。そのうち豚が155千万円、鶏は188千万円(畜産に占める割合は52%、農業全体では27%)となっています。愛媛県の鶏の産出額に対する比率は20%を占めています。  平成20年2月1日現在の飼育頭羽数では乳用牛5戸(x頭)、肉用牛7戸(170頭)、豚23戸(26,100頭)、採卵鶏20戸(729千羽)で採卵鶏は愛媛県の21%を占めています。

    2 経営の概況

    ? 労働力の構成(平成20年6月現在)

    ? 過去5年間の生産活動の推移

    3 経営・活動の推移

    4 経営・生産活動の内容

    (1)飼養規模は、約2年前までは約40,000羽を1ケージ2羽飼いで飼育していたが、徐々に減羽し、現在では1ケージ1羽の飼育で20,000羽を飼養しているため余裕を持った飼養管理となっている。また、従来は強制換羽も実施していたが鶏卵の品質と生産性を考慮するとともにサルモネラ等の発生確率を考え安全性の高い卵を生産するために強制換羽は中止している、このため更新率は高く100%となっている。

    (2)飼育環境は開放鶏舎であるが、換気扇等の活用により通風・換気に注意し、「元気なニワトリから最高の卵が生まれる」ことをモットーで国産にこだわり、国内の卵用鶏では数%しかいない純国産鶏の「もみじ」を飼養している。特徴は国産唯一の赤玉鶏で日本の風土に合い、大型で丈夫な鶏で、黄身も大きく、安全で美味しい卵を生産する。また、卵の70%以上は水分で、鶏が飲んだ水が卵に移行するので、水にもこだわりをもち、「プロスアクティブウオーター」「FFC原始活水器」「EMセラミック」で処理した生物の機能を高める水を与えている。また、給与飼料の60%を占めるトウモロコシはPHF(収穫後消毒をしない)を使用するなど「エサ」にもこだわり付加価値を高めた「美豊卵」を商標登録し、地域消費者やインターネットでの通信販売により収益性を高めている。

    (3)鶏卵の品質向上のために飼料は自家製の発酵飼料を使用している。これは、昔から「人間が食するもので味噌、醤油、納豆などの発酵食品は体によい」とされていることから、鶏にも発酵した飼料を給与することによって、健康に育ち、美味しい卵の生産ができるとの考えから実践している。  また、卵の質は与える飼料でほとんど決まる。一般的には市販の添加物を餌に混ぜて与える方法がとられているが、当農場では発酵飼料をメインに海草粉末・もみがら炭・ガーリック等10種類以上の厳選した副原料により配合割合を研究した飼料であり、ビタミン・ミネラル等の成分が高くなっている。このため、生産される卵もその影響を受けて高品質の卵となっている。

    (4)鶏卵販売については県内5か所に鶏卵自動販売機を25台設置し、新鮮な卵を消費者の近い場所で購入してもらえるよう直販にも力を入れている。さらに、県外へはインターネットでの通信販売にも力を入れて直販の向上に努め販売価格をアップしている。  また、販売における付加価値の創出のためには、これらの取り組みだけでなく、特色ある加工品も作っている。特にこだわりを持って作っているのは、燻製卵「薫ちゃん」で、燻製独特の香りを引き出すのは桜のチップである。このチップは試行錯誤しながら最良の香りを引き出すために苦労をした結果である。その他温泉卵の「泉ちゃん」とほんのり塩味の「塩味ちゃん」を販売している。あいテレビ「お茶ドキ」にて「川之江の名産」として放映され消費拡大につながっている。

    (5)当養鶏場で生産する「美豊卵」は原原種鶏から卵までの一貫したトレサビリティーが可能で、付加価値の高い商品として事業の柱にするというねらいから「美豊卵」とは先代の社長である父親が美「美味しい卵」豊「豊かな食卓」卵「産みたて卵」に由来している。

    (6)平成19年11月に卵専門店「熊福」を開店し「美豊卵」の美味しさを実感してもらうことを目的に「たまごかけ御飯」の専門食堂を併設し、新鮮な卵の販売の他に定食を提供している。昼食時には定食を求めて近所の主婦や、家族連れ、口コミで広まった若い人たちも訪れ、固定客も徐々に増えてきて提供されるメニューは、ご飯・味噌汁・漬物がセットの「たまごかけ御飯」とこの定食にオムレツが付いた「オムレツ定食」の2つがあり販売拡大の一つとなっている。

    5 地域農業や地域社会との協調・融和のために取り組んでいる活動内容

     熊野養鶏は、安全で安心して食べてもらえる卵を提供するために、平成18年より消費者との交流を毎年開催している。鶏舎内の見学は防疫上から困難だが「熊福」を利用し、生産の状況や卵についての情報を画像で紹介しながら生産現場の現状と卵の栄養などの理解醸成に努めている。  また、来店できない消費者のことも考えて、インターネットを活用しヒヨコの成長を写真付きで紹介する他家族の近況、地域のイベント情報などを提供し、消費者が普段目にすることができない生産現場と各種情報も積極的に提供し消費拡大に努めている。

      環境整備のために鶏糞の処理としてEM菌とAI−1菌を散布することにより臭気が抑制されているため、周囲からは好評を得ている。    地域の農業・畜産と共栄・共存のための活動としては四国中央市青年農業者協議会の養鶏部会の部会長として地域養鶏の振興に寄与している。  夫人は平成19年に愛媛の畜産女性ネットワークの設立発起人として設立に努力され、「めぐり愛・媛ネットワーク」の副会長として、リーダーシップを発揮するとともに愛媛の畜産の発展に貢献している。畜産物を使った料理教室や自作紙芝居の公演などを通じて県内の消費者との交流や子供たちへの食育活動を積極的に展開している。  また、「熊福」はこれらの活動打ち合わせ場所としても活用している。

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