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    「和牛繁殖と稲作の複合経営で資源循環型農業」を目指す

    http://group.lin.gr.jp/grand_prix/con/ehime/

    愛媛県

    1 地域の概況

     愛媛県の南端に位置している愛南町は南宇和郡の旧5町村(内海村、御荘町、城辺町、一本松町、西海町)が平成16年10月1日に合併し誕生しました。「愛南町」という町名には、愛媛県の南に位置し、ここに住む人たちが町を愛し、地域や人を愛して、みんなが仲良く助け合って、元気な町になって欲しいという願いが込められている。

     愛南町は、南は黒潮踊る太平洋を望み、西は豊後水道に面している自然環境に恵まれた地域である。気候は四季を通じて温暖で、梅雨期には雨が多く南海気候の特色をもっている。西南団地という穏やかな気候風土に恵まれ、食生活の多様化・高度化に伴う需要の拡大を背景に畜産は順調に発展し、本町農業の基幹的部門へと成長を遂げてきた。中でも肉用牛生産は、食生活に不可欠な動物性蛋白質やカルシュウム等の重要な供給源であるとともに、中山間地域の活性化や地域経済への波及効果、自然環境への保全等多面的な機能役割を備えている。  交通の便については県都松山市から松山自動車道をとおり約2時間30分のところにある。主産業は農業と漁業であり日本一の生産高を誇る真珠やかつおなど水産資源に恵まれている。

     平成18年の農業産出額は268千万円で耕種が223千万円(内果樹は113千万円、米が45千万円)で、畜産は45千万円となっている。畜産の中では豚が26千万円、鶏11千万円、肉用牛6千万円となっている。  一方、平成20年2月1日現在における家畜の飼養戸数・頭数では肉用牛が10戸で子取めす90頭、肥育110頭、豚は5戸の5,480頭、採卵鶏が1戸となっている。

    2 経営の概況

    ? 労働力の構成(平成 20年 6月現在)

    ? 過去5年間の生産活動の推移

    3 経営・活動の推移

    4 経営・生産活動の内容

     繁殖和牛が15頭と水田5haにブドウ15aの複合経営であり、繁殖雌牛は愛媛県における1戸当たり平均飼養頭数(8頭)を大きく上回っている。また、販売金額としてはブドウが90万円(フレッシュ一本松が20%、自宅70%、宿毛の朝市10%)米が350万円(早期米を作付け8月中旬に収穫し反当7表で1俵当たりは15,000円)、子牛販売価格は360万円となっている。繁殖雌牛への保留があり出荷頭数が減少し子牛の販売額が少なくなっている。  なお、総所得は310万円とまだまだ少ないが後継者は広見営農組合のオペレーターとしても年間約2か月、山林の仕事1ヶ月と高齢化する中、労働力を提供し地域農業の振興に貢献している。(オペレーター等により年間90万円の給与所得がある) さらに、人工授精師の資格も有し、管内の繁殖牛の種付けも若い2人で分担し適期種付けにより受精率のアップに一役買っている。 水田の副産物である稲ワラの全面利用や休耕田・水田裏作等へのイタリアン、オーツヘイ等の粗飼料の作付けにより自給率は100%となっている。一部不足する粗飼料は広見営農組合より購入している。 平成19年の子牛出荷成績は雌が5頭で平均販売日齢276日、出荷体重247kg、DG895g、雄では3頭出荷し平均販売日齢269日、出荷体重278kg DG1033gとなっている。

       繁殖雌牛は15頭飼育しているがその内3頭は導入牛で12頭が自家産となっている。経営の安定のために可能な限り自家産での更新に心掛けている。 飼育頭数も15頭と個体管理が容易で個体ごとのボード・ノート等により種付け・分娩・離乳・飼料給与と徹底し、受胎率の向上に努めている。  屋根付き運動場120?に分娩10日前後から放飼育することにより発情再帰の短縮と発情の早期発見に役立っている。

    5 地域農業や地域社会との協調・融和のために取り組んでいる活動内容

     えひめ南農協の運営委員会の副委員長として農協経営の安定と発展に努力している。さらに農業委員、特産物販売所(フレッシュ一本松)出荷者協議会の会長を務め地域の農産物の販売拡大に尽くしている。  また、後継者は管内の繁殖和牛の種付けを仲間とともに実施し、受精率アップに貢献するとともに分娩間隔の短縮に努めて繁殖農家からは高い信頼を得ている。  さらに、広見営農組合の飼料稲6.2ha・イタリアン6.4haの作付け、収穫のオペレーターとしても活躍しており、耕畜連携の要として地域農業の発展に貢献している。

     広見営農組合は耕種農家10戸で6.2haの面積に、飼料稲を作付け収穫後にイタリアンを栽培する。その収量は飼料稲が10a当り10ロール(1ロール200kg)で、イタリアンもほぼ同様の収量となっている。単価は1kg当たりでは飼料稲23円、イタリアン20円で畜産農家(肥育農家1戸、繁殖農家5戸)に供給し地域の粗飼料確保と自給率の向上に努めている。この単価については広見営農組合と畜産農家とで契約が結ばれ、販売されている。  その他、広見営農組合は普通作の米を15ha作付けしているがこの田植え、収穫についても後継者がオペレーターとして活躍している。  環境面においても、たい肥舎を整備するとともに、糞尿の臭気、ハエ、蚊の発生等に気をつけて環境保全に万全を期している。 なお、地域の野菜農家へはたい肥を無償で配布しているが、品質も良く野菜の生産になくてはならないと大変好評をはくしている。

    6 今後の目指す方向性と課題

     経営安定のため自己資金を蓄積し、繁殖雌牛の飼育頭数30頭を目標にして、この規模になっても粗飼料の自給率100%を維持する。 なお、現在は子牛販売をしているが、現在2頭の肥育牛を飼育しており、今後は一貫経営の方向で畜産部門のウエイトをさらに拡大する。  繁殖成績における分娩間隔も1年1産を目指し現在の3か月離乳からさらに早期の離乳を行い、早期の種付けを実施する。  雌子牛の発育を改善し出荷体重を増やし所得の向上に努める。

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